できない理由を尋ねると、ほとんどの人が、「自信がないから」と言うのはなぜか?
それは、
生きるとは何か
働くとは何か
暮らしを営むとは何か
自分の中にそれらの「答え」を持っていないから。自分との対話、自分を観察することをしなければ、自信はいつまでも生まれない。
1からはじめるには勇気がいる
1からはじめるのは怖い
そう感じるのは、今の人間関係を維持したいから。しかし、「知り合い以上友達未満」の人との関係は、あるがまま、なりゆきにまかせればいい。
50歳になって「もういいや」と言っている人は、若い頃から「もういいや」と思っていた人。
どれも、言い得て妙。
また、ひとつのことを深く熟知することが大事で、熟知は発明の源だと書かれています。検索で知ったつもりわかったつもりからは、新しいものは生まれない。熟知から生まれるのは、新鮮で、面白く、豊かな、価値あるもので、それは値引きされないと。
人も企業も日々変化し、成長しています。それぞれに変化の仕方も、成長の仕方も、環境も違います。だから、その別れに後ろめたさや億劫さを感じることは何もないと私も思います。
そして、コピペとパッチワークで生きることは、自分の「言葉」を持っていない、自分の人生を生きていないということなんだと感じました。自ら困ること、調べること、体験したとにしか価値はない、だから失敗も迷いも価値なんですね。
松浦さんの文章はとてもていねいで、人の弱さに寛容だといつも感じます。核心に触れながら、決して煽らないので落ち着いて読むことができます。
きっとすぐに、あなたも自分と対話をはじめたくなると思います^^。
★おまけ
本の中に「自己紹介は、自分を大きく見せることではなく、今、なぜここにいるかを語ること」とあって、目から鱗!自己紹介が下手な私にも、これならできそうです。
著 | 松浦弥太郎 |
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出版 | 講談社 |
初版 | 2018年9月18日 |