ライオンなのか人間なのかよくわからないのに違和感がなく、おなかの出具合といい、ライオンらしからぬ生気のない目といい、表紙のインパクトに魅せられ、ほぼジャケ買い。
自分は何も持っていなくて、すごいところもないと思っている「僕」かはらじまり、それぞれ悩みを持っている動物たちが「とんでもない!あんがい大変なんだぜ」と嘆く様子がユーモラスに描かれています。
さい、うさぎ、きりん、ライオン……そして、 めぐりめぐってたどり着いたのは、最初の「僕」。
でも、裏表紙で自分を楽しんでいるそれぞれの動物の様子が描かれニヤニヤ。 動物たちの目の表情がぴりりと効いています。
「私」からはじめて、周りの「いいなと思う人」を思い浮かべていったら、案外「私」にたどりつくかも。
★おまけ
動物を見ていると、いつも何を考えてるんだろうなあと思います。羨ましいとか、不便だなぁとかそんなことを感じながら生きているのかな?
で、夫にそのたびに質問をするのですが、「脳みそが小さいから、そんなこと考えてないよ」と毎回同じ答えが返ってきます。
著 | 鈴木のりたけ |
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出版 | アリス館 |
初版 | 2016年2月15日 |