クジを引くときのわくわく感って、大人になっても変わらないですよね。そこに確率という概念が入ったらわくわくが半減するような気もしますが……かる〜く頭の体操になる割合と確率の話です。
ナオキとタカシとアサコはお祭りに出かけクジを引くことにします。
4種類のカードがあるトランプ、1から6つの目があるサイコロ、裏と表2面がある100円玉、どれのクジが一番あたりが出やすいか?タカシはサイコロ、ナオキは100円玉のクジに挑戦することにします。
タカシ(サイコロ)は、12回やって5回
ナオキ(100円玉)は、12回やって6回
当たりました。今のところ100円玉の方が確率が高いようです。
さて、これは偶然なのか?運なのか?
納得できないタカシとナオキは、家に帰って実際に120回づつやってみます。フレ!フレ!120ぺん。
実験結果は、
タカシ(サイコロ)は、120回やって48回
ナオキ(100円玉)は、120回やって61回
当たり。
次は1200回づつ。はたして当たる割合は同じでした。
そして3人は、なぜ、そうなるのかツリー状の絵をかきながら紐解いていきます。
毎日の暮らしと切っても切り離せない「確率」。理屈ではわかっていても納得できなかったり、悔しかったり、運がいいと思ったりしますよね。また、勘違い、思い違いしていることもあります。とても愉快な絵でわかりやすく、何といっても、実際にやってみたくなるのがポイントです!ぜひぜひ、サイコロと100円玉振ってやってみてください。無心になれて、結果にすっきり。
確率を身を以て感じると、何かにチャレンジする時心のハードルが低くなるかも。うまくいくかいかないかを考えることに時間を費やすより、クジを引くように、わくわくしながらさっさと始めちゃいましょう^^
★おまけ
この本は、息子も娘も小学校中学年くらいのときに夢中になりました。読み聞かせをしながら、読んでもらっておもしろいのかな?といつも思っていましたが、飽きずに何度もせがまれました。もちろん、トランプのカードをひいて、サイコロ振って、百円玉投げて、それを延々と表に書き込んでいきましたとも!
残念ながら、この本は中古しかないと思います。手に入らないときは、ひばりヶ丘図書室まできてね。
著 | 野崎昭弘 |
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絵 | タイガー立石 |
出版 | 福音館 |
初版 | 月刊たくさんのふしぎ1992年12月号 |