What can a hippopotamus be?
原題を訳すと「カバは何ができる?」みたいな感じだと思うんだけど、邦題は「ぼちぼちいこか」。
もうね、この関西弁のセンスが秀逸すぎてノックアウトを食らった感じ。訳者は大阪生まれの今江祥智さん。
体が大きくて重くて、ゆったりイメージのカバが、消防士になろうとして梯子が壊れ、、船乗りになろうとして船が真っ二つ、バレリーナになろうとして床が割れ・・・あれやこれやとやってみるけど、どれもこれもうまくいかない。
しかし、「おっと、これはちがったか、次はどうだ?」という感じで、懲りもせずにうまくいった自分をイメージしながら次々チャレンジして行く。
楽しそうでユーモラスなカバの表情と、関西弁の訳が軽快で、失敗もなんのその!やってみなきゃわかんないし、失敗もまた楽し!と思える。
さてさて、カバは仕事につけたのか?
それは読んでのお楽しみ♪
ま、ぼちぼち行くのも悪くない。
★おまけ
親の言うこと聞いて理容師になろう思ってんけど、やっぱちごうたわ。
父ちゃんに連れられて事務の仕事してみてんけど、眠気に負けてん。
専業主婦の道もありかとやってみてんけど、3ヶ月であかんかった。
25歳で自分でぼちぼち始めた仕事は、あちこちぶつかりながらも続いてる。
これまでもぼちぼち、これからもぼちぼち。
これや!とええこと思いついたら、やってみるんがええで。
著 | マイク・セイラー |
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絵 | ロバート・グロスマ |
訳 | いまえよしとも (今江祥智) |
出版 | 偕成社 |
初版 | 1980年1月1日 |